吉祥寺オステオパシーサロン【ブレスオブライフ】

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顔面神経麻痺の臨床

テーマ:今日の臨床~顔面神経麻痺~

30代後半の女性
主訴
おなかを調整してほしい

問診等
おなかが硬くて、胃が働いてない気がする
胃がもたれる。
消火できないから天ぷらとか食べられない。
最近下痢を繰り返す。
食事は偏食。
汗かきにくい体質。顔から汗出ない。
朝起きたら顔の右半分が下がってる。眉毛とか頬とか高さ違う。
趣味は水泳(これでのぼせてる頭を冷やしたいと脳が思っていると思われると同時に冷えを作っていると思われる)
左鼻づまり

【所見】
右肩下がり+右腰下がりと背格好はF4消化器型

仰向けでもうつ伏せでもまっすぐになれない=カラダがねじれてる

以下の記号の意味するところはコチラ
+=痛い、実している
-=虚してる
x=やや反応、過敏

【うつ伏せにて背診】
右胸椎9番(+)
右腰椎3番(+)=回旋
左は胸椎2番~7番(++)
→特に左胸椎5番(+++)
左腰椎2番(++)=消化器型
左腰椎3番(+++)=回旋型
棘突起が胸椎2番と6番凹んでる=消化器型関連椎骨

【仰向けにて腹診】
胃のツボ(+)
肝臓、胆嚢のツボ(+)
天枢、おへその横(+)=腸
章門(+)=胃と表裏
右の脇腹(-)虚してる
左陽明大腸経(++)
右陽明大腸経(x)
左陽明胃経(++)
右陽明胃経(x)

顔が歪んでると仰っていたが見る限り今日はそこまででもないとのこと。
顔が歪むのはいわゆる顔面神経麻痺というものであろう。
顔面は陽明経の支配である。

右の9番肝兪=肝は筋・血を司る→右の顔面
左胸椎5番(+++)の意味するところは
①漢方で夏は火(心臓=汗)で交感神経が1年のうちで1番上がる季節に突入しているという意味
②胃は7・5・3(全て回旋型の関連椎骨)の中の5
→胃は副交感神経で働くのに交感神経優位によって働きが鈍くなっていると考えられる。
③胸椎5番は発汗中枢
→上がってる気を汗で出さないといけないのに働いてない(左右型は左右型だけに体温が左右で違う→風邪か下痢を起こして病を追い出すのである、そして左右の均一の恒常性を保つのである)

左鼻づまり
①左の胃の神経が首の横隔神経に接続して鼻水
②漢方的に手足はつめたいけど頭は熱くてのぼせてる=火(心臓)が金(肺=鼻)を溶かす→鼻水出て塞いでる=嗅覚を鈍らせて食欲抑えて胃の体力の賦活説

下痢について
腰椎2番の下痢=過剰栄養や毒素を捨ててるで止めてはいけない=防御が機能してる体
腰椎4番の下痢は出せば出すほどやつれるので止めた方がよい



【観察、設計の結論】
右肩下がり+右腰下がりと背格好はF4消化器型ではあるが、夏季のカラダ(回旋型)に移行しているようである。
病名、症状は追わず、回旋型F6の調整が上手くゆけば顔面神経麻痺は改善してゆくと考えられる。

【調整】
回旋型と消化器型をイメージして骨格均整法にてヒジ、ヒザ、手首、足首を調節し、内臓へ飛ばす

背中は触れないほど過敏でいきなり12種入れられないのでおなかのツボ(募穴)、手足のツボでおなかの不快感をとっていく

12種入れて終わり。

体力が弱っている方には心地の良い柔らかい手技で調整し、できるだけ早めに切り上げると。

触れないほどの過敏は消え、鼻も通りましたし、手足が温かくなりまし。

顔面神経麻痺については様子見である。

ちなみに汗をかけない女性は神経痛、リウマチの傾向があるようです。

クライアントに不安を煽るようなことはできるだけ言わないようにしている。
不安やストレスが病気のもとだから。

なんとしても汗のかける体質にもっていってリウマチなど起こらない健康体になって頂きたいと思っています。

がんばれオレ。
と自分を奮い立たせると共に
お願い、元気になってクライアントさん。
と願うばかりである。。
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